2013年08月30日 | フラジールに蕩れ。
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夏の夢旅人 2013 (5.マヤカンへ)

2013.08.30.Fri.18:37
こんばんは。


まだまだ暑い日が続きますね。







あらすじ:

坂の町、『六甲』で体力を限界まで搾り取られたしゃれ夏影
旅館に一泊し、心底疲れた我々は、死んだようにグッスリと眠ったのだった・・・。



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さて、三日目の朝を迎えた私たちであったが、

ここで“若さ”という底知れぬパワーについて筆舌せねばなるまい。



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昨日は満身創痍を体で表したような二人だったが、
今朝はもう、何もなかったかのように六甲へと旅立っていたのであった。

我々ながら、驚くべき回復力である。


旅館での朝は、それはそれは元気なもので、
私などは浴衣の帯をハチマキのように頭に巻き、「マヤカンリベンジ」を宣言したのであった。




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そして、昨日一応ルートをたどってみたところ、
六甲ではなく『灘駅』からバスで行く方が効率的であると分かった。



電車は私たちを、灘駅へと運んで行った・・・。




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灘駅に到着!


ここで『灘丸山公園』へ立ち寄るバスを待つのだが、本数は少なめで結構な時間待つハメになった。




小さな旅人たち

待つ間、小さな旅人たちを見かけた。

年は違えど旅人は旅人。
そこはかとない親近感が湧くのであった。




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誰かの落し物。

待ち時間が長くなるほど、暇になるほど、観察力は研ぎ澄まされていく。




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時は飛んで、バスに乗り込み『灘丸山公園』へと到着した。


確認はしてないが、恐らくそうだろうという私の予想した入口候補へ向かう。




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あった。

よかった。


これがマヤカンへの登山口の目印です。







そこからの登山は・・・壮絶。


想像を絶する急斜面。
虫の襲撃(セミに2回ほど頭に捨て身タックルくらった)。

辿らされたロープを頼りに進んでいく。。。




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かなり使い古されたそこがつるつるのサンダル装備である私は、ずるずると二歩進んで一歩下がるくらいの進捗度だったが、

それでも、先頭を切って登って行った。


全ては、あの“約束の地”へたどり着くが為・・・!




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初マヤカン・・・ども・・・
俺みたいなサンダルで登山する馬鹿野郎、他に、いますかっていねーか、はは

周りの廃墟マニアの会話、あの廃墟かっこいい とか あの廃墟行きたい とか ま、それが普通ですわな
かたや俺は急斜面の登山道を見て、呟くんすわ


「こんな装備で大丈夫か?」


狂ってる?それ、正論ね。


好きな廃墟 マヤカン(摩耶観光ホテル)


なんつってる間に虫刺されっすよ(笑) あ~あ、夏場の辛いとこね、これ




有名なコピペを改変してみた。





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休み休み、登っていく。


しゃれ「やばいって。こんな過酷だなんて聞いてないって」

夏影「はんぱない」





重複

途中、建物のようなものが見えたと思ったら、ただの鉄塔だった。


夏影「時間にして20分と言ったところでしょうか!着きました!」

しゃれ「ついてねーよ!!」

夏影「鉄塔!」



しゃれ「うそでしょー。マヤカンかと思った」




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途中、道がなくなることもあったが(ブッシュで見えなかっただけ)、

しばらく登ると、以前の登山道の名残が現れてきた。




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残留物もチラホラと見かけるようになってきた。

こちらの荷車は、人が入るサークル内から木が生えていて、長いこと放置されていたものだという事が分かる。





そんな廃墟の気配が徐々に濃くなっていき・・・


・・・そして・・・



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しゃれ「ついたーーーー!!!」


こんどこそ、本物です。
摩耶観光ホテル(通称:マヤカン)です。


夢にまで見た、廃墟の聖地がいま目の前に・・・!(本当に夢で何度か訪れた)




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さっそく、玄関の階段を上ってみる。


ワクワクが止まらない。

もちろん、ロマンチックも。





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ついに、ついに、と感動しながら階段を上っていく。


まるで迷宮のようだ。

まずは、下の階から攻めて行こう。



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錆に錆びた消火器が転がっていた。

中の管がむき出しだ。



夏影は、私が消火器を取っている間に先に進んでいった。



隔たり

玄関口。


これは、私にとって現実と夢の世界への境界線。




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扉をくぐり、入った。


中は暗い。

落書きがちまちまとあった。


『横向ロッジ』などの落書き地獄を体験している私に言わせてみれば、これくらいの落書きでは苛立ちもない。




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順々に近い部屋からめぐることにし、部屋に入っていった。

すると、そこにはなぜか夏影がビデオカメラを一方に向け、私を待っていた。


不思議に思い、夏影の元へ行くと・・・。



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・・・一瞬、息をのんだ・・・。


ここ、だ。



初めにこの場所に来てしまうなんて、予想だにしていなかったから、私は頭が真っ白になってしまった。


夏影の動画を見て見ると、「キターー!!」と叫んでいるが、正直まったく記憶にない。



見蕩れて、見蕩れて。

そしてその末に、シャッターを切った。



静謐な空間にシャッター音が響く。





緑窓の部屋

あとはもう、堰を切ったかのように、夢中で写真を撮った。

この場所は、廃墟マニアの中で『額縁の部屋』などと呼ばれている伝説の場所である。


額縁とは写真左の鏡のことなのか、
それとも、この美しき緑の窓全体を“額縁”と比喩したのかは分からない。


とにかく、そう呼ばれていることは知っていた。





パノラマ・ウインドウ

夢中というか、もはやアドレナリン全開の状態である。

この写真を撮った時の記憶も、また無いのであった。


ただ、うっすらと覚えているのは、
その美しさが、今に消えてしまうのではないかと、とても焦りながら撮っていた気がする。




恐らく、UFOを見つけて、撮影するときの心境とほぼ同じだ。

私にはこの美しさが、不思議なものに映って仕方が無かった。




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3カットほど撮って我に返った。

近くに小奇麗なソファが置いてあったので、そこでマヤカン到着の記念撮影。


40分弱の登山でへとへとなはずなのに、私はもう疲れなど感じていなかった。





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ついに辿り着きました。


ここで死にたい場所ランキング 断トツ1位!



そして、私が着くまで待っていてくれた夏影にも、地味に感動した出来事であった。





次回、額縁の部屋で様々なアイディア撮影!

本編が始まりました!
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